
スリープケアカウンセラーの内容と仕事について
睡眠はもちろん人間にとって必要なことであり、人は人生の3分の1は眠っている時間と言います。ただ色々な理由によって眠りにくかったり、すぐに起きてしまったりと、睡眠に障害を持つような方も多いです。多くの方は寝具を変えたり、サプリメントを服用するなどしますが、それだけでは根本の改善は行えません。そこで登場するのがスリープケアカウンセラーです。
スリープケアカウンセラーについて
厚生労働省の調査では、日本人では5人に1人が睡眠に関して悩みを持っていると言います。しかしそのような悩みを抱えていても、多くの方は、「睡眠薬は使わない」「病院には行くほどでないだろう」と軽く考え、寝具を変えたり、サプリメントを使う、お酒を飲むなどして対処しようとするようです。スリープケアカウンセラーは、睡眠の正しい知識を知り、眠りについてのメカニズムを学んでいきます。自信の睡眠の質も改善ができますが、何よりも睡眠にトラブルを抱える方に、質の良い睡眠が行えるようにアドバイスやカウンセリングを行ないます。
一般の方以外にも、寝具メーカーや美容業界、介護職や保育士の方などは、この資格を取得すると、仕事の一環として睡眠に関するアドバイスができるようになったり、寝具選びや製造に役立てられます。睡眠は疲労回復のみならず、美容や健康にも影響し、それゆえに睡眠不足は人の生活には大きく関係します。企業でもマネジメントの一環として睡眠に関する講習会を実施したり、仮眠を取る時間を設けたりと、睡眠は企業でも注目を浴びています。
スリープケアカウンセラーが提供する上質な睡眠とは
睡眠は質が大切と言われていますが、その質とはなんでしょうか?
・眠っていても途中で起きてしまう
・布団に入ってから眠るまで30分以上かかる
・朝早く目覚める
・目覚めてもぼんやりしていて、すぐ起きられない
・昼間に眠気を感じる
このような、熟睡できない、眠っても起きる、昼間眠気があるなどのことは、睡眠の質を下げる原因となります。つまりは、質とはどれだけ熟睡できるかのことであり、質がよいと、疲れもとれますが、質が悪いと眠ったのに疲れたりだるいと感じる、昼間眠くて集中力が出ない、などのことが起きてしまいます。
このような睡眠に関して、何か障害を持っていれば改善が必要かもしれません。
・いびき
睡眠中にいびきをかくような方もいますが、実はいびきは熟睡のサインではありません。空気の通り道の上気道が狭くなるために、呼吸をするとその部分が振動して音が出るのがいびきです。空気の通り道が小さいので、当然のことながら吸い込む空気も少なくなり、呼吸が苦しくなり、熟睡を妨げる原因となります。
いびきでも、いびきをかいたと思ったら、数秒から長くて数分いびきがとまるような、無呼吸症候群の方もいます。このような方は、呼吸が苦しくなるばかりでなく、命にも関わりますので、早急に改善が必要です。改善する方法の1つとして抱き枕を使うというのがあり、横向きで眠り抱き枕を抱えながら眠ると、気道を圧迫しなくなりますので、改善できる場合もあります。
スリープケアカウンセラーによってもたらされる効果
スリープケアカウンセラーは養成講座を受けて試験を受けると取得できる資格です。この資格は、仕事として確立こそされてはいませんが、自分の健康はもちろん、睡眠改善を求めるような人の場所で役立ちます。睡眠専門のカウンセラーとしても、企業で役立つ場合もあります。そして睡眠の質を改善すると、その障害も改善できます。
・あなたの睡眠に役立てる
会社員や主婦として生活している方は、働きづめで十分な休息が行えていない場合もあります。疲れを十分に取れていないようなこともあり、そのような方は、睡眠の質を改善して向上させることで、効率よく疲労を回復することができます。
・美容やダイエット
睡眠不足はお肌の大敵であり、睡眠の質を向上させれば、お肌もすべすべと綺麗に保てます。睡眠不足は太りやすい体にもなると言われており、ダイエットをする方にも、睡眠改善は効果的です。
・記憶力
睡眠は実は記憶力とも関係しており、徹夜して頭に詰め込むのは、実はあまり効果的な方法ではありません。場合によっては記憶力を低下させるので、受験などに向けて勉強している方は、十分な睡眠を取るべきなのです。睡眠の質を上げて熟睡すれば、記憶力向上にも繋がります。
・集中力
睡眠不足は眠くなるばかりでなく、集中力も下げることなり、お酒を飲んだときよりも集中力は下がります。仕事などをしている方が睡眠不足となると、仕事の効率にも影響します。
スリープケアカウンセラーとして仕事をする
スリープケアカウンセラーとして、その職業は確立はされていませんが、アドバイザーなどの立場で仕事を行なうことはできます。ストレスが睡眠を悪化させたりと、睡眠障害には何かしらの原因があります。鬱病の方は多くが不眠になっているといいます。
そこでそのような方に対して、スリープケアカウンセラーの出番です。ただし医師ではないので、診断したり薬を処方することはできませんが、睡眠外来に行く前の手助けとして、睡眠不足になっている人の力になれます。主にアドバイスするなどして、助言がメインに行ないます。
・自分の仕事にも役立てられる
美容関係の仕事をしていたり、寝具販売や製造していたり、介護職や保育士であれば、接客などで睡眠の話題が出たり取り扱うこともあります。そんな場合には、スリープケアカウンセラーとして睡眠に関して正しい知識を学べば、アドバイスをすることもできます。特に寝具販売の方は、営業にも役立てることができ、科学的なアドバイスやサポートも可能となり、仕事に相乗効果をもたらします。
スリープケアカウンセラーとして学ぶ内容
まずは睡眠と疲労の関係を科学的に理解します。なぜ眠くなるのか、なぜ人は睡眠が必要なのか、いびきは何かなど、身近なことをテーマにして学びます。実際に勉強していく中で自分の睡眠の質がどう変わるか、事前に自己分析を行なっておくと良いかもしれません。
次に睡眠の基礎知識を学びます。「眠くなる体の仕組み」「深部体温や各種ホルモンについて」「光や騒音」「食事や運動などの環境や生活面から睡眠との関係」を理解していきます。そして眠くなる仕組みを科学的に理解して、「疲労や美容」「記憶力や集中力に与える影響を知り」「改善ポイント」を学びます。
さらには、不眠症を含めた様々な睡眠障害の特徴を学習します。スリープケアカウンセラーとして、時には医師と連携して、相談者の睡眠の質を向上できるよう手助けする方法も学びます。睡眠薬の効果や種類についても押さえておきます。
スリープケアカウンセラーでは、睡眠分析やカウンセリングの技法も学びます。睡眠障害に有効とされる認知行動療法を学び、傾聴や受容、共感的理解などとカウンセラーとして必要なこと、心構えや姿勢、目標設定やフィードバックなどのカウンセリングの一連の流れも学習します。
さらに睡眠の悩み別の対処方法、実際にロールプレイングでのカウンセリング、働き方や業界別のアドバイスなども学び、これらを全て受講し、最後は資格取得を行ないます。
睡眠は人には大きく関わり、熟睡できないことは健康や生活に影響を与えます。そのような睡眠の質の改善を手伝うのがスリープケアカウンセラーです。それは自分の睡眠にも役立てる事が出来、仕事でも睡眠改善を求めているような方の手助けもできます。睡眠の悩みを持つ人のケアや改善の手伝いを、アドバイスという方向から行なっていくのが、スリープケアカウンセラーなのです。
スリープカウンセラーは通信教育講座のたのまなより教材を購入して、睡眠について学ぶことができます。
スリープケアカウンセラーについて学んで見たい方はこちらからご覧ください。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。