睡眠の資格の取り方

通学

最近睡眠に関する資格を取得する人が増えています。その背景として、ストレスや環境によって熟眠できず疲れが取れないといった人が増えているとちったことがあるようです。今回は「通学講座」にフォーカスを当てて睡眠の資格にはどんな種類があるのか、その睡眠の資格を取得するためにはどうしたらいいのかお伝えしていきたいと思います。

通学講座で資格を取得するメリット

まずは通学で資格を取得するメリットを3つご紹介します。

・一緒に学べる仲間ができるため学習に対するモチベーションが維持できる。
・自分が分からないと思ったことをすぐ講師に質問できる。
・講義の時間が決まっているので、学習時間が必ず確保できる。

通信講座は1人行う勉強なので時間に縛られませんが、時間の使い方がうまくできない・家にいると家事など優先してしまう・勉強方法が分からないという方などもいると思います。通学で決められた場所に通うことで、勉強に集中できる環境がつくれます。そのため、「集中力があまりないかも」と感じている人などは通学で学ぶほうが資格習得の近道かもしれません。

通学講座の種類

次に、通学講座で取得できる資格の種類のご紹介です。

◆「睡眠改善インストラクター」
・資格の目的
日本睡眠改善協議会(JOBS)が睡眠に関する正しい環境と生活習慣についての知識を持ち、アドバイスできる人々を育成することを目的にした資格です。睡眠に関する正確な最新の知識と話題を提供し、資格取得者のスキルアップを目指すことも行っています。

・カリキュラム
資格取得には、「育成講座」として睡眠改善学総論・睡眠中の生命現象・睡眠と生体リズム・睡眠環境・子どもと睡眠・社会と睡眠・睡眠障害・睡眠相談と評価技術・睡眠改善技術・総合討論の10項目あり、3日間の講座参加を経て最終日に認定試験を受けることができます。

・メリット
3日間で講座と試験を受けるので、短期集中型の資格です。日程としては9時~5時の間で講義が行われるので、子育てが忙しい方・主婦の方でも通いやすい資格でしょう。

・費用と難易度
全体の費用としては約13万円かかるので、金銭的な考慮が必要です。また、3日間で学んですぐ試験となるので難易度は高いといわれています。

・試験について
認定試験は「筆記試験」です。
不合格になったらどうしよう・・・そんな方。安心してください!!不合格になってしまっても追試はあります。レポート提出をして合格をもらうことができれば認定がいただけます。しかし追試で落ちてしまうと再度講義を受講しなくてはなりませんのでご注意を。

◆「睡眠環境診断士」
・資格の目的
特定非営利活動法人・日本睡眠環境研究機構が「睡眠生理学」「寝具の性能」「寝室の環境」この3つについての知識を深め、睡眠環境をどのように整えたらよいのか診断・評価することで「生活の質向上」「睡眠に関する業界の活性化」を目的とした資格です。活躍の場としては、寝具メーカー・インテリア関係・ホテル・住宅関係といった睡眠環境に関わる職場があがります。

・カリキュラム
日程は試験も含め3日間です。定員は各30名(先着順で定員を満たすと締め切られます)
年2回(2月か3月・8月か9月)の開催となります。
「熱移動」「寝室環境」「不眠と生活習慣病」「寝室環境の調査」「寝具の性能評価」
「体温調節系の理論的検討と特性の測定」「体温調節と睡眠の生理」「健康と睡眠」
「睡眠経過の調査」「寝具の性能表示」「睡眠環境の年間調査」「寝姿勢の測定方法」
「寝返りの評価」「住宅熱環境の全国調査」「室内環境の総合調査」
これらの講義に参加し最終日に認定試験となります。
睡眠環境を快適にするために、子供から高齢者の睡眠について、温度や湿度管理の関係性などを科学・数学的な面から理解し寝具や寝室環境が睡眠にどのような影響をもたらすのか学びます。

・メリット
健康改善インストラクターと同様3日間で講義と認定試験が終了するため、短期集中で資格が取得できます。時間はだいたい9時~5時30分となっていますので、こちらも主婦・子育てが忙しいお母さんも取りやすい資格です。

・費用と難易度
費用としては8万円です。健康改善インストラクターと比べると安くはなります。
合格率は発表されておりませんが、講義内容に理系要素が含まれておりますので理系分野は苦手・・・という方に難易度は高いかもしれません。ですが、講義を集中して聞き重要なポイントをおさえれば合格への道は開けます。また、睡眠改善インストラクター・睡眠健康指導士の資格を持っている方であれば合格しやすいといわれています。

・試験について
試験の概要については分かりません。100点満点中60点以上が合格です。

勉強道具

睡眠健康指導士(初級・上級)

・資格の目的
日本睡眠教育機構(JSES)が、「人々の健康増進」「正しい睡眠知識を人々に伝えることのできる」人材を育成することを目的にした資格です。資格取得後も継続してスキルを向上していけるような環境提供として、資格取得・相談できるサポート体制が整っています。資格取得には医療関係者、教育関係者、寝具メーカー、企業人事課、保育・介護、主婦など睡眠に感心があれば学生でも取得できます。また多職種の方がどんどん取得しており、現在日本では初級認定者が約1700名・上級認定者が約430名います。

初級では、健康促進を目的とし正しい睡眠知識を自分または身近な人々に伝えることができる人材の育成を目指しています。
上級では初級と目的は同じですが、自分や身近な人々に加えて地域や職場といった社会に向けて睡眠指導ができる人材を目指しています。

・カリキュラム
初級
日程は1日で終了します。午前午後に行なわれる睡眠に関する「基礎知識」「役割とメカニズム」「環境」といった講義に6時間ほど参加し、認定試験がその日に行われます。

上級
日程は3日間です。最終日に認定試験が行われます。睡眠に関して「科学」「医学」「社会学」の講義と「相談・助言」ができる講義が主に行われます。

・メリット
初級講座では1日で講義と認定試験が終わるので、スピーディーに資格取得ができ、定員が100名と規模が大きいので参加しやすいです。上級講座も定員は60名と募集人数が多いです。

・費用・難易度
初級
学生11,000円・一般12,000円のため安価です。合格条件は80%以上正解で合格ですので、講義をしっかり聞いておくことが必要です。睡眠健康指導士の資格を取得前に、「睡眠検定の入門編・3級」の取得をしておくと合格率はぐっと上がるといわれています。

上級
学生54,000円・一般108,000円です。合格条件は60%以上で合格です。初級と比べ専門的な知識が増えるので、3日間の講座に加え睡眠検定も対策としてやっておくといいでしょう。

ちなみに睡眠検定は、日本睡眠教育機構が行っている睡眠に関する知識の普及を目的に行なっている検定です。WEB上で受験可能なのでぜひ受けてみて下さい。

入門編:一般常識(無料) ○×10問
3級:睡眠健康指導士初級レベル(500円)○×30問
2級:健康知識の応用と指導ができる(1000円)○×60問
1級:睡眠障害・薬学を含めた医学知識(1000円)○×80問
となります。入門編は1日何度でも受験可能で3級~1級は1日おきに受験可能です。

・試験について
初級では全講義、上級では2/3の講義参加が認定試験の受験資格となります。
もし不合格になった場合、もう一度講義を受けなくても大丈夫です。次回の開催時に
初級であれば3時間以上の講義を受講、上級であれば10時間以上の講義受講で認定試験を受けることができます。

以上が通学講座で睡眠に関する資格を取得する方法です。
大体が3日間という短期間で取得を目指せるので、睡眠に関して興味のある方はぜひ取得を目指してみてください。

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